2020年 2冊目
2020年 2冊目
実家に戻った際に、昔よく通ったお気に入りの古本屋さんに久しぶりに行ってみました。
昔は古本しか売っていなかったのに、お店の半分でリサイクルショップも始めたらしく、昔お婆ちゃんの家にあったようなランプや食器セットやオセロゲームが売っていた。
今のこのお店に初めて出会ったらちょっと入るのに躊躇してしまいそう…。
でも、昔馴染みの古本も健在でまた新たな出会いがありました。
「東京湾景」が吉田修一が書いた小説だなんて知らなかった。
20年近く前に月九のドラマ化されていた。観ては居なかったんだけど、題名だけは覚えていた。
「東京湾景」なんか素敵な響き。
吉田修一さんって真逆にいる人たちの関わりを描くのが上手だと思う。真逆にいるから惹かれ合うのか…でも真逆にいるからわかりあえなくて、そのジレンマが上手い。
「悪人」も「さよなら渓谷」も同じ雰囲気があったけれども、「東京湾景」は救いのない部分が無くて私的にはとても良かった。
元々、好き方の作家さんだったけれど、今年は吉田修一さん、もう少し色々読んでみようかな。